怪鳥退治!「鵺大明神」

~京都の怨霊・魔界・百鬼夜行を伝説とともに歩く~怪鳥退治!「鵺大明神」

怪鳥退治!「鵺大明神」

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二条城の北に、児童公園としてはずいぶん広い二条児童公園がある。
その公園の北端に小さい杜(もり)があって、その木立ちにうもれるように
小さなおやしろが鎮座する。
日と呼んで「鵺(ぬえ)大明神」。
鵺は夜の鳥、真夜中の鳥である。
高倉天皇(1168)の時(一説に近衛天皇)というから八百年も前である。
丑の刻(午前二時)になると、きまって東三条の森の方から、
ひとむらの黒雲がわき上がり、天皇の御殿の上をおおった。
しかも雲はあやしげな鳥のような叫び声をあげた。
これが、毎夜である。
天皇、この雲の鳴き声が気になって仕方がない、大層おびえ、ノイローゼ気味である。
「ええい、にくき鳥。だれぞ、あの鳥を退治せい!!」
怪鳥退治の白羽の矢を立てられたのが、源三位入道頼政。
弓をとっては宮中随一の武将でもあり又歌人としても名を残した人物。
天皇じきじきの命、頼政、はやる心をおさえて待つことしばし、
やがて東三条に黒雲がわき、怪鳥の声高々と。
満月のようにキリリとひきしぼった弓、いまはとばかりヒョウと放った。
黒雲は大きな羽音とともに近くの木立の中へ落下、段末魔の声とともにあえない最期。
みれば、頭はサル、胴体はタヌキ、尾はヘビ、手足はトラというものすごいすがたであった。
やしろのそばに小さな池がある。俗に鵺池と呼ばれているが、
この池、頼政が鵺を撃ちとめたとき、血のついた鏃(やじり)をあらったところと伝えられる。



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