啼いて帰った 「弁慶石」

~京都の怨霊・魔界・百鬼夜行を伝説とともに歩く~柳の下に美女が立つ「地ずれの柳」

啼いて帰った 「弁慶石」

その昔、五條大橋に出没した弁慶、力が強くて、この巨石を

「エーイッ!」

と投げつけ たところ約二.五キロも離れたこの地に投できた。

いや、弁慶が比叡山から投げたんだともいう"弁慶石"

三条大橋を西へ三百五十メートル行った所に其の石は立っていた。

この石は弁慶が幼少のころ住んだ三条京極にあって、弁慶がとてもかわいがっていたが、 義経を守って奥州へ逃げ、高館で立ち往生の最期をとげた
悲運の豪僧"弁慶"をしたって、その死後、京極から奥州へ移された。
が、この巨石、ある日突然として大声で怒鳴りだし"三条京極に往かん"とわめき出したのだという。

その奇跡と前後して高館地方に熱病がまん延し始めた。

人々は「弁慶さまのたたりだ。この石を弁慶さまの生まれ故郷にかえそう」

と約五百年前の室町時代、淳徳三年、三条京極に移し、
以来当町を"弁慶石町"と名づけた。

文字通り、アイドルとなった弁慶石は
「男の子がさわれば、力持ちになる」
「火魔、病魔からのがれることが出来る」
といい伝えられ、町内の守り神としてたて奉られてきた。



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